2020/06/30
【 健康一転語11 「分離する勇気と力」 】
皆さん、「愛」の反対は何だと思われますか?
巷では、「憎しみ」とか「無関心」とか言われています。
それもある意味、その通りではあると思うのですが、逆をすれば愛になるのか?と思うと「?」のところもあるでしょう。
愛とは、「結合力」であるのですね。愛なくして結合なし、結びつけ合う力は、愛ゆえのものです。
そう考えると、私は、愛の反対は、結合の反対でもある「分離」なのではないか?と思えて仕方がありません。
愛がない状態が、言わば愛の反対の状態であるわけですから、そうなのではないかなぁ、と考える次第です。
私は国文学者でも、哲学者でもないのでそれが、正解かどうかまで、議論するつもりはありませんが、分離というのが、愛の本質と真逆なのではないかと思う次第です。
如何でしょうか?
健康に於いても如り、です。
「病気を愛している」人がいる、というお話を前にさせて頂きましたが、これを脱するには、病気を分離して考えなくてはならない、と思う次第です。
病気と一体化して自分を捉えている方が多すぎます。
「そんなに、病気が好きですか?または、病気でい続ける自分が好きですか?」と問いたくなる方が非常に多く認められます。
ここは、ひとつ、「病気」を、そして「病気をしている自分」というものを分離してしまいませんか?
「病気を愛して」しまっていては、その中からはなかなか引くことができませんが、愛することをやめてしまえば渦中から脱することが出来るのです。
「眼をつぶる」とか、「逃げ回る」ではなく、病というものを、完全に分離してしまうことです。自分自身と結合することをやめることなのですね。
そうすることで、初めて「病から解放」されることでもあり、「自分を知る」きっかけを得ることにもなるのですね。
「分離する」ということは、あまり聞いたことがないかもしれません。しかし、自己鑑照する上でも、必ず必要になってまいります。
どうか、この新しい試みをぜひ、お試しいただきたい、こう思います。