2024/11/30
2023.3記
『昔は昔今は今』(むかしはむかしいまはいま)という諺があります。
これは、「昔がどうあったとしても、今と昔は違うのだから、昔のことは現在には当てはまらないという意味。古い生活習慣などを持ち出そうとする人を批判することば」のことです。
昨日は満月でした。久しぶりに、満月の眺めていた時に、
「平安の世の人たちも、同じように満月を見つめていたのだろうなぁ。
綺麗な月夜だったのだろうなぁ、と感じていたのだろうなぁ」と、ふと、思いました。
ただ、平安の世の時代は、月の光以外には明かりがなく、空気も澄んでいて、今よりももっと鮮明な美しい満月だったのだろうな、とも思いました。
今、エコロジーなど、ゆきすぎた文明に対して、様々なストッパーがかかっています。
それはそれで、環境を守る、地球を守る、という意味では大切なことなのかもしれません。
しかし、現在はインターネットのおかげで、一瞬で世界中の隅々まで繋がることができるような時代です。
「鉄腕アトム」のアニメで描かれていた未来が、ここにあります。(アトムはいませんが…)
そうであるならば、過去に戻る発想もある意味、大切なのかもしれませんが、もっと先進的な思考も必要なのではないか!?と私は思ってしまいます。
今の生活をさらに、発展させて、さらに便利さを求めて、かつ、環境や地球に優しい方法、技術に、もっともっと、力を入れていくことの方が大切なのではないかなぁ、と思うのですね。
諺通り、「今は今、昔は昔」なのではないか!?と思ってしまうのです。
「環境や地球に優しい」
というのは、ある意味、真理です。
しかし、真理に辿り着く道のりは、無限にあるのではないかなぁ、と思うのですね。
その時代、その背景や時代に見合ったものがあるはずなのです。
また、それを創造していくことが大切なのではないか!?と思うのは私だけでしょうか!?
皆様はいかがお考えでしょうか?
健康においても如り、であります。
過去の様々な健康法が見直されたり、これこそが正しくて、それ通りにやるべきだ!的なご意見を多数、見ることや聞くことが多くなってきました。
確かに、それはそうでしょう。
過去の健康法に正しいもの、本当に強健な身体をつくるものは多数存在します。
しかし、それを当時のまま実践するのは、現代においては難しかったり、現代の生活様式には合わなかったりと、様々だと思います。
さすれば、過去のものを、過去の形にこだわらず、そのエキスを現代に生かすことこそ、「現代に生きる健康法』になるのではないか!?
と思います。
「今は今、昔は昔」というのは、都合よく、現状を肯定するものではなく、考えを巡らせ、努力を重ねて、「今」そして「未来」、というものを創造するためのものではないか、と私は思います。
言い訳ではなく、この諺を自分や社会、国家の努力目標として使うことが大切なのではないか!?と私は思います。
古の人々の、エキスをありがたくいただきながら、さらに進化していくことが、恩返しにもなるのではないか、と思います。
皆様はいかがお考えでしょうか?