諺から考える健康学 79

【諺から考える健康学 79】2023.12記 『磯際で船を破る』(いそぎわでふねをやぶる)という諺があります。 これは、「せっかく波打ち際まで船を乗り着けながら、上陸しないうちに船を壊してしまうということで、物事を行っていて達成直前に失敗するたとえ。また、達成直前は気のゆるみから失敗しやすいということ」の意味です。 先日、長々と続いたコロナ禍の終焉を意図するような「5月から5類への引き下げ、3月からノーマスクの敢行」が打ち出されました。 「ようやくか…」と思う反面、「なぜもっと早くに…」という思いも拭いきれませんが、そもそも、政府の発表がなければ判断できない国になってしまっていることに、少々、悲しい気もしております。 現在、インフルエンザが各地で流行して、学級閉鎖などがあちこちで起こっています。 これだけマスクをしていても、インフルエンザは流行るのです。 いかに、マスクの感染症に対する有効性が低いかが、誰がみてもわかりますよね。 なのに、未だに周りにコロナが発症してご自身が罹患しなかった際に「マスクしてたしね…」と考える方が多くいることに、驚くとともに不思議さが拭いきれません。 罹患しなかったのは、ご自身の身体のおかげだったからにすぎません。 もっと自分自身に自信を持って客観的に見ていただきたいと思います。 感染症はウイルスに対する相性とタイミングに他ならないのですから、 早く洗脳から目を覚まして貰いたいと、切に願う今日この頃です。 3月にノーマスクと言っても、時節は花粉症の季節。 (対花粉には確かに、マスクは有効ですが) 結局、なかなかノーマスクにならないのではないかと危惧しているのは私だけでしょうか? 諺通り、磯際で船を破る結果にならないように願ってやみません。 健康においても如り、であります。 体調を崩したり、病気になって、様々な治療によって改善してきた時に、ほとんどの方が必ずと言っていいほど「やっちまった」という事態になります。 体調が良くなってすぐ無理をしたり、暴飲暴食をしたりして、また体調を崩してしまうということをしてしまうのですね。 これは、療養中に「自分自身で病の元凶を考え、その改善に取り組む」という『考える』という行為をしていないからなのですね。 「病気になったら、病院、治療院、薬、サプリ」といった『他力本願』になっているからに他ならないのです。 身体が改善しているのは、好条件は大切ですが、結局のところ自身のお力なのです。 病院、治療院、薬やサプリなどは「条件」にしか過ぎません。 病気も物事の様々な事象である 『原因→条件→結果』の法則の中にあるのですね。 そうであるならば、やはり原因について深く考えなければならないのです。それ無くしては、何度でも「磯際で船を破る」ということになりかねません。 「本当に考えること」 この大切さを今一度、取り戻さなければ、この国の存続自体が危ぶまれる時代になってきていると私は思います。 「考えること」の大切さを、今一度、病を通してでも腑に落とす必要があると、私は思います。 皆様はいかがお考えでしょうか?