諺から考える健康学 82

2023.4記 『明日の百より今日の五十』 (あすのひゃくよりきょうのごじゅう)という諺があります。 これは、「明日になれば多くくれるという約束よりも、さし迫っている今、少なくてもよいから今日もらったほうがよいということ。また、先のことは当てにならぬから、小さくても今の幸いを手に入れたほうがよいという現実主義にもいう」という事です。 北のミサイル対策で、沖縄にPAC 3の配置をする、という記事が出ていたが、いささか遅すぎる感がします。 沖縄に配置するのは、対北だけでなく、台湾有事の際の対中に対しても有効なわけで、現時点で何も起こっていなかったからいいようなものの、もし、事前に何か起こっていたら…、と考えると末恐ろしい感じが致します。 憲法9条信仰で「戦前の日本に戻ってしまう」とか、「日本が軍国化していく」などと戯言を言っている方々が未だ多くおられますが、言葉は悪くて申し訳ありませんが「頭にカビが生えていませんか?」と申し上げたくて仕方がないのは、私だけでしょうか? 目の前に、本当に危険が迫っているのに「日本は軍事に関して理想的な国」「世界平和の先駆け」など言っている場合でしょうか? 私も世界平和を第一に考えている者の1人ではありますが、理想は理想として実現に向けて一歩一歩努力するのは当たり前のことですが、現実は現実として、しっかりと対処していかなければならないでしょう。 「思いは実現する」 これは、事実であり永遠の真理です。 ですが、3次元世界に生きている以上、肉体もあり、肉体を維持していく必要もあり、そこを無視してはいけないと思うのですね。 そうではなく、「理想こそが大切」と言い張るならば、「なぜ、この世に生まれてきたの?」と問いたい、と思ってしまいます。 「理想を掲げつつ、現実を見据えてひとつひとつ、現実を変えていく努力が必要」というのが、この世に生を受けたものの役割ではないか!? と、私はこう思います。 健康においても如り、であります。 とかく健康ブーム、スピリチュアルブームで、「薬はダメ」「手術はダメ」「添加物だらけの食べ物はダメ」「西洋医学はおかしい」などなど、よく耳にします。 しかし、急性期や大怪我で目の前で苦しんでいる人にそれを言えますか?ということです。 もちろん、西洋医学、行きすぎた食品業界にはマイナス面も多々あるのは事実です。 しかし、全ての人が「原始帰り」をして暮らしていくのは不可能ですし、これだけ発達した文明をゼロリセットするのも不可能ですし、もし、神様がおられるとしたら、それを望んではいないのではないでしょうか? しっかりと現実を見据えて、「どこで何を使うか」という智慧を持って生きていっていただきたいと思います。 本当に、「100%悪」なものなら必ず自然淘汰されるものです。 そうではなく、まだまだ残っているものなら素晴らしい長所があるのだと考え、それを「どう使っていくか」を見出していくのが、私たちの成長の過程になるのだと思います。 「現実をしっかりと把握し、認めた上で、適切に対処していく智慧を磨き、理想実現へと繋げていく」 これが、この世を生きている私達の使命ではないのでしょうか? 私は、そのように考えています。 皆様はいかがお考えでしょうか?