諺から考える健康学 84

2023.6記 『義を見て為ざるは勇なきなり (ぎをみてせざるはゆうなきなり)』という諺があります。 これは、「人として当然行うべき道を知りながら実行しないのは、その人に勇気がないからであるという戒め」のことです。 先般、通常国会が閉会となり、様々な法案が可決されました。私達国民の生活に、どのように影響してくるかはこれからのことではありますが、先般可決した法案よりも、私は、前半に成立した今年度当初予算より前の昨年度の補正予算で計上された電気・ガスおよび燃料油の「価格激変緩和対策事業」終了の方が怖い気がしています。 今年の一月、二月くらいに電気代のお知らせを見て目が飛び出すか!?と思った方は少なくはないでしょう。 事業で抑えられてきた電気代、都市ガス代、ガソリン代などの支援が9月で終わってしまいます。 こちらの方が、私たちの生活を直撃するのは間違いない、と思います。 原発問題も、様々なご意見や、お考えがあるとは思いますが、もうそろそろ、エネルギー単価の安い方法をまた再開しないと、何から何までとんでもないことになると思います。 太陽光、風力、地熱などの代替エネルギーで供給される量は、たかが知れています。 火力は火力でもう限界ですし、燃料はどんどん高騰していきます。 では、どうするのか?? どう考えても選択肢は一つだと、私は考えています。 原発には様々な問題もあり、過去の大事故もありましたが、勇気を持って英断していかないと、この国自体が、私達国民自体が倒れてしまうでしょう。 日本の技術力は、素晴らしいものがあります。「1がダメだったから10全部ダメ」というのは短絡的思考すぎやしないか!?と、私は思います。 『勇ある国に、国民』に、今こそなるべきなのではないでしょうか!? 健康においても如り、です。 「こんなことをしていては、体を壊してしまう」 「今さら、この生活を変えられない」 「人がなんて思うか…」 など、多くの言い訳を私達、臨床家はよく耳にします。 しかし、明らかに体調を崩す原因となる生活習慣を送っているのがわかっているのに、気づいているのに変えられない理由ばかりを探すのは、自殺行為に他なりません。 せっかく生まれてきたのですから、『義を見て為ざるは勇なきなり』になってしまってはいけないのです。 周りの目、他人からどう思われるか、の方が自分の健康より大切なのでしょうか? しっかりと自分軸を定め、自分の健康、幸福を考えていくべきなのではないでしょうか? 勇気を持って、それを体現していくには、まず、自分軸が必要となるのです。 「自分はどうしたいのか」 「自分はどうなりたいのか」 という確固たる自分を定める必要があります。 人は他人の人生を歩むことは出来ません。自分の人生しか生きられないのです。 その上で、本当に人の為になれるよう、他人の人生に寄り添っていくことが可能になるのです。 そこを間違ってはいけない、と私は思います。 さぁ、勇気を持って為すべきこと為し、責任を持って堂々と、健康になっていこうではないですか^ ^ 皆様は、いかがお考えでしょうか?