健康一転語2 「健康をマネジメントする」ということ

【 健康一転語2 「健康をマネジメントする」ということ 】

今日は治療する側として忘れてはならない事を考えてみたいと思います。
とかく、治療者やセラピスト、ヒーラーの方々は、患者さんやクライアントさんのことを考えすぎて、「自分がどうにかしてあげたい」とか、「自分がどうにかしないと、この方は不幸になる」とか、考えがちです。
これは、驕り高ぶりの思いからでなく、「何とかしたい」という、”愛”の思いから発せられる事も多いと思いますし、特に、「人のお役に立ちたい」という思いから、その職を、業を担っている方が多いが故に、そのような思いを抱きやすいと言っても過言ではないと思います。
しかし、「健康は自分の手で、自分の力で手に入れるもの」なのですね。
そう考えると、病気や苦しい症状を治療する側が何とかしてあげようと考えるよりも、大事な事は、苦しんでいる本人がいかに、自分自身で健康になってゆけるのか、マネジメントしてあげる、というのが本当の治療する側の役割なのではないでしょうか?
「治療能力を上げること」
これは、治療する側としては当然の至上命であるのは当然として、しかしながら、この健康に関する最高のマネージャーである、ということが忘れてはならない、大切なことではないか?と考えております。

各人が健康を考える時も如り、であります。

自分で自分を健康へと導く、「セルフマネジメント」という観点が必要です。
その、一項目としての、治療を受けるとか、セッションを受ける、養成講座を受けてみる、ということであって、そこに全託するのは筋違いだ、ということです。
あくまでも「自分でマネジメントするのだ」という観点を忘れてはなりません。
以前、カラダをひとつの企業にたとえてお話ししたことがありますが、まさにそこです。
企業経営に大切なのはマネジメントです。
カラダという、ひとつの企業を健全経営に導くのも、このマネジメント能力次第であるということを、忘れないようにすることが大切であると思っています。