2021/08/27
日本古来のことわざには、いろいろな教訓が秘められています。
これを健康に当てはめて考えるといか様になるのかを、今回からは、皆様と共に考えていきたい、
と思います。
『損して得取れ』という諺があります。
「損して得取れ」の意味は、「一時的には損をしてでも、将来的に大きな利益になることを考えなさい」という言葉です。
何でもかんでも自分のもの、自分のものを減らすと損だ、と思い後生大事に抱え込んでいる人ほど最終的には、徳を失い、得どころか損をしてしまうことになる、ということでもあります。
「頑張って握りしめているものを手放すと、新たな素晴らしいものを手にできる」
ということを暗に示唆している諺でもあるなぁ、と私は思っています。
健康においても如り、です。
実際に病気になっている時は、「一分一秒でもいいから、この苦痛から解放されたい」と、あらゆる方法を試したりします。
しかし、現実には病気の状態は続いていきます。
「自分が病気なのは、不健康なのは損だ!」
と考えているので、そうなってしまうのでしょう。背負いきれない荷物を背負わされている、と考えてしまいがちです。
しかし、本当にそうなのでしょうか?
真実は、「背負いきれない荷物は、背負わされない」ものです。
一度、じっくりと病気や、不健康な状態としっかりと向き合い、その現状、苦痛は、如何にして自分に起こっているかを考え、味わってみては如何でしょうか?
美味しい料理も、ひと口で丸呑みしては、何の素材を使ってどんな調理をされているかなどわかりません。じっくりと味わって頂くことで、その味と成りが少しでも分かるわけです。そうすると、自分の糧にできるわけですよね!?
それと同じことです。
病における「損して得取れ」とは、じっくりと病を味わい、自分のそうなった原因を理解して、人として成長しよう、と捉えて生きる、ということではないでしょうか?
商業用語として使われている諺ではありますが、健康にも充分当てはまること、と思います^ ^
さぁ、まずは味わってみて、そこから様々なことを発見し、成長して参りましょう!