諺から考える健康学 90 

【諺から考える健康学 90】 『禍福門なし唯人の招く所(かふくもんなしただひとのまねくところ)』という諺があります。 これは、「禍福や幸福がやってくるのには、初めから定まった門があるのではなく、悪をなせば禍がくるし、善をなせば幸福がくるのであって、幸不幸は結局その人の行いが招くものだという教え」のことです。 最近、パフォーマンスと思わしき政治家の行動が多すぎる様に感じます。 先般申し上げた「税金の還元」や、先日の議員報酬の引き上げ決定後の「自主返納」などなど、明らかに「私たちは、国民のためを常に考えています」的な言動が目につきます。 その反面、某国で日本人がスパイ扱いされて実刑になっても、遺憾である以上のことは何も出来ないという不甲斐さも露呈してきております。 この様な出来事を見ていて、どれだけ本気で国民のことを、そして日本という自分の国を大切にして守ろうとしている方々がいるのでしょうか?!っと、考えてしまうのは私だけでしょうか?  投票率の低下などを、若い世代の政治離れ、と一言で片付けてしまう帰来がありますが、まるで「若い世代だけが悪い」的な発想になってしまうのは如何なものか、と思います。 若い世代の方は、ある意味、中年層、壮年層よりドライな感覚であるのは確かですが、それだけ合理的で、かつ無駄のないスタイルを好まれている、とも考えられます。 ひと昔前では、考えられない様な情報を得て収捨選択する能力には長けている、と私は思うのです。 であれば、利己のための無駄なパフォーマンス的なことばかりしている政治の世界に興味を抱かなくなるのは当然の理りの様な気が致します。 それを「世代のせい」だけにしてしまうのは、自己責任が無さ過ぎるのではないだろうか?!と私は思っています。 諺では幸不幸になっていますが、全ての事柄にこの諺は当てはまるのではないかなぁ、と私は思います。 皆様はどう思われるでしょうか? 健康においても如り、であります。 若い世代の方ほど、健康に対してストイックさをお持ちの方が増えている感じがいたします。 「今の若い世代は、働くということがわかっていない…」的に嘆く、私たちオジサン世代は多くおられますが、「無理をしたくない、プライベートを大切にしたい」という発想はあながち間違いではありません。 「自分は無理してでも、家族は犠牲になってでも仕事優先」としてきた世代の方は、やはり健康破綻は早いのではないか、と私は思います。 ですから、若い世代の数が減って、年金破綻などが言われている昨今だからこそ、今の若い世代の方々はセルフマネジメントが長けている感じが私には思えます。 さぁ、今一度、自分自身を振り返り、自分軸が何処にあるかを再考して、幸不幸の元となる自分の行いや、自分の考え方を見直してみる必要もあるのではないでしょうか? 全ての事象は、人生の学びの課題です。人のせい、環境のせいにする傾向性を止め、今一度、自らを振り返る良い機会にしていきたいですね。 かく言う私自身も、その世代です。襟を正して、セルフマネジメントを再構築していかなくては、と考えています。 皆様は、どう思われますか??